めぞん一刻<高橋留美子>

 

<あらすじ>

曲者揃いの住人たちから邪魔されても、新管理人・音無響子を一途に慕うけなげな五代。だが彼女との恋を実らせるには、あまりに大きく険しい壁があった。それは響子が結婚半年で夫を亡くした未亡人であることで…。不朽の名作が、新装版で再登場!!

<評価>★★★★★

言わずと知れた高橋留美子先生の名作。最初に読んだ気がしますが、最終巻を読み終わった後は感動で一種何も考えられないくらい放心した覚えがあります。未亡人の管理人と、住人である大学生の恋物語という、一種妖しい関係が想起されますが、笑いあり涙ありで、単なる恋愛物ではなく、響子さんと五代くんの成長物語としても非常に上手くできていると思います。

響子さんは美人で性格良しスタイル抜群という完璧超人ですが、特に14巻以降で実家に帰るシーンは、母親に甘えるような面もあり、五代くんとの恋に悩む1人の女性として描写されるのが非常に印象的です。最後のプロポーズの場面は色々な漫画評論誌なので必ず取り上げる超名シーンですね。

出典:めぞん一刻 15巻

アニメ版もほぼ原作に忠実に作られており、特に最終OPである村下孝蔵さんの陽だまりは神曲です。このOPは何回も繰り返して見ました…。

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桜の咲く季節になると本作を思い出すくらい大好きな作品です。